クラウドサーバのLinodeが安くて高性能

2023/8/9 追記: Linodeが20%値上げしたので地図はMapbox に変更しました → Linodeが値上げしたので地図はMapboxに変更しました

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弊社ではクラウドサーバにAWS及びさくらのVPSを採用していますが、Linode というサービスの評判が良いので調査しました。

弊社ではOpenStreetMapのタイルサーバをさくらのVPSにて稼働させており、今回はこのサーバをLinodeに置き換えれるか確認することにしました。

価格と性能の比較

さくらのVPSではOpenStreetMapのタイルサーバとして、東京ゾーンに4Gプラン1台(Apache)と8Gプラン1台(PostgreSQL)の2台を使っています。

ざっくり合計すると、2台分の費用は次のようになります。
CPU:10コア
メモリ:12GB
SSD: 600GB
月額費用: 11,880円

続いて、Linodeですが、共有CPUプランの16GBメモリを使うことにしました。

価格表を読むと、次のような費用感です。
CPU:6コア
メモリ:16GB
SSD: 320GB
月額費用: 10,400円($1は130円で計算)

これだけなら、さくらのVPSとLinodeはだいたい同じくらいの価格です。ただし、さくらのVPSはデータ転送量が無制限ですが、Linodeは毎月8TBまでが無料、それ以降は 1GB毎に$0.01 が請求されます。

ネットワーク速度の比較

さて、ここからが驚きポイントなのですが、Linodeはネットワーク転送速度がとても早いです!

speedtest-cli というスクリプトでテストを行いました。

さくらのVPSで計測したところ、ダウンロード 71Mbps、 アップロード 104Mbps でした。さくらのVPSでは、共用サーバは100Mbpsの転送速度に制限されるため、これ以上の速度はそもそもでません。(転送速度をこれ以上にするためには別途契約が必要です。)

Linodeで計測したところ、ダウンロード 2355Mbps、アップロード 2018Mbps になりました。

ヨルカのタイルサーバで採用

実際にLinodeにてタイルサーバを立ててみたところ、体感レベルで高速化されることが分かりました。弊社が提供しているサービスの「ヨルカ」では一部地図を使った機能がありますが、現在のヨルカのマップサーバは現在Linodeで動いています。(2022年5月16日時点)

動作感を確認されたい場合は、次のページでご確認いただけます。

https://yoruca.me/search_shops

サーバコストを減らしたい時に、Linodeは1つの選択肢になりました。性能面と価格面に魅力があるので、これからもLinodeを使っていきたいです。